晴耕雨読あまがえる

晴れた日は庭仕事、雨の降る日は読書。そんな風に生きていきたい。

春雨に☔️

あたたかい雨が続くね。

ずっと雨が少なかったから、ひと雨ごとに木々が元気になり動き出すのを感じるよ。

暑すぎた日が続いていたから、きょうは肌寒くて久しぶりにあったかフーディを着て作業をしたよ。

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きょねんの秋はろくに土よせも肥料もやらずに放置してしまっていた可哀想なアスパラガス。

それでも健気に伸びてきて、この春初めての収穫だよ。

スープに入れて食べたよ。ご馳走様でした。


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きょねんこぼれた種から芽吹いた勿忘草。ネモフィラも小さな芽を出してるよ。


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ヒューケラのドルチェシリーズのフローズンマスカットだったかな?も、縮こまっていた古い葉の下から若葉がみずみずしく伸びてきた。

花もゆっくりと茎を持ち上げているよ。

 

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同じくドルチェシリーズの、メープルファッジ(だったかなあ?)も、シルパーがかった葉をたくさん出してるね。

元気になって嬉しい。


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この白いたおやかな花のオダマキは、無垢でかよわげな風情ながらも、裏腹にちゃっかりあちこちにタネを飛ばして根付いている。

なかなか逞しい子だよ。こうでなくちゃね。


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数年前に通販で買ったのを水を切らしてしまい、見るも無惨に落葉してしまったオオデマリジェミニ

ゴリゴリと切り戻したあと、しっかりと伸びてくれた枝にびっしり花芽がついている。

ひらくのが楽しみ。

 

あまがえるの好きな短歌。

 

くれないの 二尺伸びたる薔薇の芽の

針やはらかに春雨のふる  子規

 

冬が去り、ものみな育つ春という季節にありながら病を得て臥している我が身と、床から眺める庭の、静かな生命力にみちた薔薇の芽の伸びてゆく様子。

それは残酷な対比でもありながら、それでもきっと健やかに成長する薔薇の芽は子規の心に大きな慰めをもたらしたことだろう。

植物の芽を育む春の雨。その雨音を子規とともに薔薇は聞き、音もなく伸びていく。

まだ針もやわらかい、初々しい枝を広げてゆくのだ。空に手を伸ばすように。

 

やがて蕾をつけ、ゆっくりと膨らむだろう。

そして、ある朝の光のなかでそっと花はひらいて、あたりに馥郁とした香りを放つのだ。

それを子規は目を閉じて想像したろうか。

実際に見ることはできたろうか。

 

そんな風に考えるたびに切ないのだけれど、だからこそこの歌が好きだ。

春の雨の日、いつもこの歌を思い出すよ。