岐阜・モネの池〜Life Style Shop 是
密を避けて小さな旅へ。
夫が一度行った素敵なカフェに連れて行ってくれるというので、ちょっと前に話題になった、モネの池に寄ってから行くことになった。
お昼ごはんはGoogle検索で「TENTらーめん 杉ちゃん」へ。
その名の通り、テントの中に机を並べて営業しているお店。駐車場がわからなくてゆっくりお店の前を通り過ぎたら、おじさんがシャーっとカーテン開けてラーメン食べにきたの?裏に止めて!と教えてくれた。
おじさんが3人でやっているお店。町内会の集まりぽい感じでガハハ、ガハハと笑いを交えながらメニューの説明をしてくれる。
すーはおすすめのトマトラーメン、夫はスタミナとんこつにチャーシュー追加、あと唐揚げを頼んだ。
トマトラーメン、自家製アラビアータソースがベースでトロリと濃厚でピリ辛、でもトマトの酸味で案外さっぱりといける。粉チーズが合う!
おじさんに、麺食べたあとでごはん別で頼んだら、そこに入れてチーズかけてチンするよ!リゾットみたいでうまいよ〜と勧められた。
それも美味しそう。けどお腹いっぱいでたどり着けず…
夫のスタミナラーメンもスープが美味しい。スライスにんにくがたっぷり入っている。
唐揚げもアツアツ!3個300円也。
モネの池ね!俺ら行ったことないね!近いけどね!まあ地元はそんなもんだわな!ガハハ。
あんまり期待しないで行ったほうがいいよ!その方が期待外れでガッカリしないし、ハードル下げとけば予想以上にいいかもしれない。ワハハ!
地元の人と話ができることは楽しい。ほんとにラーメンが好きでやってる感じのお店です。
その日一番乗りのお客さんは無料で玉子一個追加だよ!すーたちもそうで、ラッキーでした。
TENTラーメン杉ちゃん
そしてモネの池、
冬だからね、水草も茶色っぽいよね。それに鯉だって休眠状態でしょ?
いや泳いでる。なんで?
まあ季節柄当然睡蓮も咲いてないし、ふーんという感じで終了。
すぐ隣にある大きなビニールハウスから、きれいなプリムラ・ジュリアンの苗を買って帰る人を見たのでそちらへ入った。
直売しているバラ咲きのジュリアンの桃色と白を2鉢ずつカゴに入れ、隣のフラワーパーク板取で精算してもらった。1鉢税込百円也!
ムロツヨシ似のお兄さんが、ジュリアンは葉が広がるから少し浅植えにすると葉が傷まないよ!花が咲き始めるともう葉が出ないからね!と有益なアドバイスをもらった。
その他にも、モネの池は背景が山になるから空の水面への写り込みが少ないので水底が綺麗に見えるんですよ、とか
鯉泳いでて驚いたでしょ?いま冬ですもんね。ここは湧き水が一年を通して14℃なので、他と比べて水温が高く、冬でもわりと鯉も元気なんですよ、とか
睡蓮の花が咲く季節でも同じ水温なので、睡蓮の花が開くのは午後になるから、その季節も朝早くじゃなくゆっくり来てもらえば大丈夫なんですよ、などなど教えていただく。
何よりお兄さんの熱心な話しぶりがとても感じがよかった。次は睡蓮の季節に来たい!
そして板取川は本当に水が透き通っている。
だからモネの池の透明度も抜群なんだね。
さて、メインの素敵なカフェ。
まず、車を乗り入れるとロマンスグレーのマスターが薪を割ってる姿が目に入る。
マスターが近づいてきて、客であることを確認するとお店の方へ。
中は一部がガラス張りのとても大人な雰囲気で、落ち着いているけどインテリアがとても凝っていて素敵。
(お客が少ないのと、写真撮影はあまりしないでとあったので室内は撮らず…)
すーは玄米コーヒー、夫はおしるこをいただく。
玄米コーヒーは玄米を焙煎したものなんだって!とても香ばしくて美味しかった。
大豆粉で作られたっぽいビスコッティと生チョコがついている。
おしるこも焙じ茶と塩昆布つき。
トヨトミのおしゃれな石油ストーブ、レインボーランタンにかけてあるポットから、しゅんしゅんとお湯が沸く音が聞こえるほど静か。
こういう静かさっていいな。
窓からは鳥が木々を渡ったり、地面に降りてなにか啄んだり、蹲の水で水浴びしているのも眺められる。
夫がマスターに
なんとこのログハウス、マスターがほぼ一人で建てたんだとか。
昔ギャラリーを営んでいたというマスター。自身も溶接をやるので鉄でいろんな作品を作り、飾っている。
お洒落な家具も知り合いの職人さんにオーダーしてカフェに置き、気に入った人には売ってしまうんですって。
このカフェのある土地自体、購入した時には一面のススキだったのが、全て手を入れて木を植え、畑を作り、柵を立て、ログハウスを建て…すべて手作りでここまできたとのこと。
すごい…
普段、作るより買う方が断然多い日常を送っているすーには考えもつかないような生活。
でも、できるんだね、そういうこと!!
自分のどこかで、またひとつ違う世界への入り口が開いたような爽快な感覚。
この感覚、忘れないでいよう。
他にもいまはあけていないギャラリーの方も見せていただいたり、素敵な話を伺った。
ものを作る人の話は聞いていてとても楽しく、触発される。
また是非訪れたい。
Life Style Shop 是
岐阜県関市武芸川小知野489
今回のちいさな旅で、自分の好きなことを情熱を持って楽しむ人たちに出会えた。
そういう出会いで得たキラキラした光を、自分の中に大切に持っていよう。
日常に振り回されて忘れそうになるけれど、ほんとうはいつでも好きなことを追求できる。そういう生き方ができるんだということ。
言い訳しないでやったらいいんだ、ということ。覚悟を持って。
プリムラ・ジュリアン。
お兄さんのアドバイス通り、浅植えしたよ。